真っ赤な口紅は、
エロティシズムを連想する
一番分かり易いモチーフだ。


マスクエチケットが主流になる前


ゆったりしたオーバーサイズの
カジュアルな格好をして、
ナチュラルメイクに真っ赤な口紅。


というスタイルがよく見かけられたけど、




濃く縁どられた目元に
血の滴るような赤い唇と
ボンテージファッション。


やはり女王様のイメージと言えば
これが王道らしい。



唇や口紅へのフェチ願望が無くても

真っ赤な口紅をリクエストされることは
結構、多い。


女性らしさや色気を連想させるからだろう。


口紅を赤く染めるようになったのは、
何故だろうか。


エジプトでは五千年前には
すでに口紅が存在していたらしい。


赤という色には、魔除けの効果があるとされる。


神社の鳥居が朱色なのや、
巫女さんの袴が赤だったり、
祝い事に紅白を使うのも、それが理由だ。


これは、日本だけでなく、
古代文明を調べると、
赤を魔除けとして使用した装飾品などが
同時多発的に見つかっているそうだ。


赤は、禁止を表す色としても使われる。


赤信号は、「止まれ」として
全世界共通の色彩言語だ。

交通標識にも、
停止や進入禁止などは
赤でマーキングされている。


女性の唇を赤く染める文化は、

口から厄が入ることを防ぐという
病魔予防から始まったと考えられる。


科学や医学が発達した現代ですら、
病は、社会すら脅かすことがある。


近代までは、病は悪霊の仕業とされ

加持祈祷や生贄、呪いなどで
病魔を追い払うことができるとされていた時代もある。


古代史をひも解くと、

女性器を魔除けとして考える文化も
さまざまな地域で同時多発的に存在している。


あくまでも、仮説だけれど

赤い口紅の始まりは、
女性器の魔除けパワーから
始まったのではないだろうか?


女性器と唇は
似た特徴を持っている。


大陰唇、小陰唇と
女性器の外側を表記するように、

二枚の盛り上がった皮膚の間に

粘膜でできた亀裂が走っている。


ただ、

女性器は足の付け根にあるし、
おいそれと御開帳する訳にはならない。


そこで、


同じ構造の唇を
女性器に見立てて、赤く染めることで

女性器単体と同じくらいの
魔除け効力を増幅させたのではないだろうか?


そして、

そもそも女性器を持たぬ男性には
唇を赤く染めても増幅効果が期待できないことと

女性が多い方が、子孫繁栄につながることから
御守り効果も込めて

口紅は女性だけの守護文化になったのだと思う。


あくまでも、私の仮説なので
信用しないように。


唇に紅を差すという行為は、
女らしさを強調すると思う。


子どもが一番最初に気を取られて
こっそり試すのも、

母親の口紅で自分の口元を染めることだし、


多くの10代の女の子が
初めて自分で買う化粧品は、
色つきのリップクリームだ。



女装プレイでも

私は、化粧の仕上げに口紅を差すのだけど、

薄く淡い色味であっても、


口紅が唇を染めると、


ぐっと顔つきが女に変わる。


女性器を持たない肉体でも、

紅を差すことで、

女性器が持つ秘められたパワーを
宿すことが出来るのかもしれない。


そして、

女王様に真っ赤な口紅が求められるのも、


「女の中の女」


にしか持つことの許されない品格や魅力を
さらに増幅するという


原始時代から受けつがれるオスのDNAが
無意識に反応するからなのかもしれない。



今日からは、

色にまつわるフェチについて。

しばし、お付き合いよろしゅうに。




TAMAKI