SMとDVが違うという一つの理由に

セーフワード、という合図が有る。


SAFE WORD と綴るように、

「安全」「身を守る」言葉である。



誰の身を守るかと言えば、
当然、受け手側の身である。



日本ではあまり一般的ではないが、

性行為の前に
欧米にはパートナー同士で
お互いの希望を確認し合うことや

パートナーシップ、つまり
恋人としてのお付き合いや
結婚を前提とした関係が始まる前に

性的同意や性に関する志向や趣味の
意見交換をしてから相手と関係を結ぶ

というケースも徐々に当たり前になりつつある。


そして、


SMというコミュニケーションを
初めてする場合に確認しておくことは


言葉や動作による「STOP」の合図だ。



アダルト動画やエロ漫画では

「嫌よイヤよも好きのうち」理論が

堂々とまかり通るように



SMでも、「イヤ」「ダメ」「無理」は


言葉通りに受け入れられないことが多い。



本人が心の底から「止めて欲しい」としても


「まだまだイケるだろ」と


さらに責め立てられてしまう。



特に、肉体的な負荷をかけるような責めを
メインに行うのであれば


どれだけ慣れ親しんだ相手であれ、


緊急時のブレーキになる合図は必要だ。



それが、


お互いにその時間を楽しむ上で
とても大事な約束だからだ。



SMでよくセーフワードとされるのは、

「お許しください」である。



意識が有るときでないと言えない言葉が
セーフワードに使いやすい。



直ぐ思い浮かべられるけど、
その場に直接関係ない簡単な単語。

それが理想のセーフワードだ。


気持ち良くて前後不覚な時には

本人も何を口走るか分からないが、


事前に決めた言葉というのは、
止めて欲しいと理性が働くときに
ちゃんと口から出る。


DVとSMが違うのは、
突発性の八つ当たりや暴力には
相手の事情など無関係だから

加害する側の気が済むまで、行為は続けられる。


しかし、


本当に相手を観察し、
その上で主従関係を持とうとするなら

セーフワードを使うことで
信頼関係を築くことを重視するのだ。




必要以上に無理をさせない。


受け手にも選ぶ権利が有る。



それがセーフワードの意味だ。




これは何もSMに限った話ではない。


性行為全般において言えることだ。




自分一人でキモチヨクなるオナニーなら
好き勝手すればよい。



ただ、もし

相手が居る上での行為なら

二人で同じように楽しむ方が

快感も充足も倍以上膨れ上がる。



与えれば、返ってくる。



これは全てにおいて言えることである。



だから、


モテる人は自然と
目の前にいる相手が
無意識に出してる合図をくみ取り

欲しい返しが出来るから、モテるのだ。



勿論、場数も必要だろうが、

目線や顔の表情など

ポイントさえわかれば
なんとなく見えてくるものが有る。



他人とのコミュニケーションが
あまり得意でないなら、

目の前の人が次に何を欲しいのか?と
考えてみるところから始めてみればいい。


予告のあるボールは見失わないが、
いつ来るかわからないボールはキャッチしにくい。


それが、気配りでも当てはまることだ。



セーフワードという予定調和が
SMによりしっかりと集中できる環境を
責め受け双方にくれるように


合図という行為は
見逃してはならない。


情報過多な今だからこそ、

自分のセンサーは
常に研ぎ澄ましておきたいと

いつも思っている。



TAMAKI